建築後

太陽光発電、蓄電池の設定でちょっと損しちゃってた話

こんばんは、寒の戻りに震えていますぶんたんです。今日は蓄電池のモード設定間違いでちょっと損してしまっていた話をお届けします。蓄電池導入予定のご家庭は我が家と同じ轍を踏まないようぜひご参考にしてください…。

我が家では太陽光発電パネル(5.5kW)と蓄電池を設置しています。

2月頭入居でしたが春らしくなってくるにつれ日射も強くなっているようで、じわじわと発電量が増えていっているのを見てほくほくしています。

災害に強い家にしたかったのと、ZEH+を狙った関係で、我が家には太陽光発電・蓄電池・エコキュート(ガスでお湯を沸かす時に発電する給湯器)が揃っています。

夜に災害が起きた時、太陽光発電のみだと次の朝までは電気なしとなるところ、蓄電池があれば一晩の電気は賄えます。また、災害時に電気やガスが停止してしまった場合、ガスが先に復旧することも結構あるそうです。ここでエコキュートでお湯を沸かすと発電ができるなんですが、はじめにエコキュートを動かす電力がないと動かせない、という難点があるのですが太陽光や蓄電池があるとそこを解決できます。

ちょうど先日の地震の影響で、電力不足により停電するかもなんて話が上がったりしていましたが、そんな時にも蓄電池があると思うと少し安心感はありました。

まぁ、このような使い方が役立つのは災害時。災害が来ずこのような使い方をしなくて済むのが一番なのですが。

ということで、大抵の時間、平常時は自家消費や売電を行って節約に役立てることになります。

平常時の運転モードは(メーカーにもよりますが)主に3つあり、各家庭の考え方や売電・買電価格によって適したモードを選ぶ必要があります。

蓄電モード

蓄電優先モード

とにかく蓄電池を100%の状態に保つモードです。平常時充電池から電力を使うために放電することはなく、自然放電で減った分は充電します。停電時にフル充電の状態であって欲しい、という方はこのモードにすべきです。

停電時はある程度の充電量があればいいので、節約に活用したい!という方は下記の2つのモードから選ぶことになります。

経済優先モード

深夜の安い電気を購入して充電します。

太陽光発電はその時間の使用電力を引いた残り全てを売電します。夜時間帯は充電池から放電して電力を賄います。

つまり買電単価()<売電単価の場合、「安い電気を買って高い電気を売る」「単価の高い売電量を最大にする」が成り立ち最も経済的です。

環境優先モード

日中の太陽光発電で充電します。

太陽光発電はまずその時間の使用電力に回り、次に蓄電池の充電に回り、さらに余った分が売電されます。夜時間帯は充電池から放電して電力を賄います。

つまり買電単価>売電単価の場合、「安い電気(自家発電)を使うことで高い電気を買う量を減らす」「単価の高い買電量を最小にする」が成り立ち最も経済的です。

(画像はPanasonicさんのサイトより引用させていただきました)

我が家のミス

元々説明をよく読んでおらず、コスト優先したいから経済優先モードかな?と経済優先モードで運用していました。名前からして経済優先モードが一番コスト節約になるんだろうという思い込みもありました。。

数週間経って、夜の安い電気と昼の電気、実際どれくらい単価が違うのかと気になり始め、調べ始めたところで気づきました。

時間帯ごとの単価の記載が特にないぞそう、我が家は従量電灯制。別に深夜電力が安いわけではないのです。さらに、売電単価を見ると買電単価を下回っていました。

これが何を意味するかそう、昼間に発電した電気を安く売って、その分わざわざ高い電気を買っていたのです。悲しい。

言い訳ですけど「FIT期間中は売電価格が高いため経済優先モードがおすすめ」と書かれているようなWebページもちょこちょこあったんですよね誤解を招くというか、間違った表現だな〜、しかも一つや二つでない数のサイトがこの表現なのは何故なんだと疑問に思ったんですが、その理由が調べていくうちになんとなくわかりました。

FITによる買取単価は年々下がっていて、2021年度現在では19円なのですが、2014年度はなんと37円!羨ましい。2018年度で26円だったそうなので、2018年度くらいまでは大抵のご家庭で売電単価>買電単価だったのではないでしょうか。つまり「FITの人はとにかく売れるだけ売電すべし!」の記載は売電単価が高かった古き良き時代の名残です。今は売電単価と買電単価を見比べて、適切なモードを選択しましょう。

ということで、速攻で環境優先モードに切り替えました。

まとめ

災害時に充電が100%であってほしい方

→蓄電優先モード

コスト削減したい方

買電価格<売電価格の場合 経済優先モード

買電価格>売電価格の場合 環境優先モード

「経済優先モード」など名前に引っ張られがちですが、実際の買電・売電単価で判断しましょう。買電価格>売電価格の方は「経済優先モード」よりも「環境優先モード」の方が経済的です、お気をつけて!!

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