最近はキッチンをP型にするかI型にするか悩み続けています、ぶんたんです。
今回は事前知識ほぼなしで初めて住宅展示場見学に行ってみた編(全3回)の第3回です。当日は各社1時間半あれば大丈夫でしょうということで、3社2時間間隔のスケジュールで挑んだところ、2社が終わった時点でなかなかの疲労度。とりあえず近くのショッピングモールでご飯を食べ、本日最後のヘーベルハウスさんへ向かいます。
目次
お高いと噂、ちょっと冷やかしてみるかヘーベルハウスさん
家づくりのことはほとんど知らない自分ですが、「凹凸の少ない真四角に近い形はコストを抑えられる」という知識はありました。そしてヘーベルハウスといえば、ハーイのあの子。
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ヽ| l l│<ハーイ
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なるほど、ヘーベルハウスはシンプルな形でコストを抑えてるのかな〜、候補になり得るかも…と思って検索してみるとむしろ坪単価は高額な部類だそう。なんで?!ともう少し調べてみると「比類なき壁」というキャッチコピーに相応しく、対災害への強さにこだわった堅牢な構造がウリとのこと。外壁のヘーベル板は基本的にはヘーベルハウスでしか施工していなかったり、かなり個性的なメーカーだということがわかりました。比類なき壁(性能へのこだわり)…ちょっと変わり者…これは私の好きなタイプかもしれない…
坪単価的に候補にはならないだろうけど、3社見学するなら特徴的なメーカーも1社入れておきますか、お高いところはどんなもんか見とくのもいいかもくらいのノリで見学を決めました。(後から知りますが、実際のところ積水ハウスとヘーベルハウスはそれほど価格帯は変わらないそう)
いいことばかりでなく不都合なことも積極的に伝えてくれる営業さん
入ってすぐにアンケートを渡され、書くのが当然の流れで書かなきゃ始まらない雰囲気だったのはここでも同じ。説明を聞いて、そのメーカーと営業さんを気に入ったらアンケートを書く、みたいなことをやってる方本当にいるんでしょうか…?
家づくり自体検討し始めたばかりで今日が初めての展示場見学(先に一条さんと積水ハウスさん見てきました)という状況なので、基本的なことから教えて欲しいという現状を伝えます。プラス他の2社では伝えなかった「これはヘーベルハウスでしかできない、とかこれはヘーベルハウスの強み!みたいなところがあれば教えてください」とお願いしました。プラスでお願いしたのは、他の2社で聞いた土地探しや家づくりの基本のお話は結構被っており(一般的な話なのでそれはそう。。)、また、積水ハウスさんで聞いたお話で家づくりの進め方はかなり納得と理解ができていました。積水ハウスさんではそこに時間を割きすぎて、積水ハウスさんの利点や強みの話を全く聞けなかったのが後悔ポイントだったためこのようにお願いしました。
「それでは設備から一通り説明させていただきますが、一つハウスメーカーを選ぶ際のアドバイスをするとすれば、内装や設備で決めないでください、ということです。例えばこのウッディな壁とか素敵ですけど、これは積水ハウスさんでもできます。設備も設備メーカーから買って入れるのでハウスメーカーによって決まるものでないです、あっ、一条さんだけは自社で設備を作っているので、一条さんの設備に惚れ込んだら一条さんを選ぶのが良いですね。じゃあどこで選ぶんだというと、家の本体である躯体です。後でしっかり説明させて頂きますね!」
まず一階のリビングから順にキッチン、お風呂場…と見学し説明を受けます。「このお風呂の床、少しクッション性がありヒヤッとしないのでとても人気です!でもこれはヘーベルでなくてもできます、TOTOさんです!この取り外せる室内物干しも便利です!が、これもヘーベルでなくてもできます!」と、事前のお願い通りにヘーベルならではでないところはどんどん正直に教えてくれ、信頼できるなぁと感じました。
突出した性能を語る営業さんと頭をよぎるオーバースペックの文字
「ヘーベルでなくてもできることばかりで、じゃあどこがヘーベルの強みなんだという感じかも知れませんが…ちょっとここ、歩いてみてください」階段の脇に作られた小さなスペースを歩いてみると、トン、トン、スン、という感じで明らかに途中で足音がしなくなります。空洞のあるものの上を歩く音から、中身が詰まった地面を歩く音に変わる感じで響きません。「厚いヘーベル板が壁だけでなく床にも入っているので、この通り足音が響きません!」なるほどこれは確かに良さげです。一世帯の住宅のため防音仕様を検討するほどではないですが、標準で防音性が高いのは嬉しいです。一緒に住むのが家族だけでこれくらい響かない床なら、2階に電子ドラムを置いても許されるのでは…?とひっそり夢が広がります。
続いて、災害への強さを説明して頂きました。よくネットでは鬼怒川の氾濫に耐え、周りの家が流された中ポツンと残っている白いヘーベルハウスの写真を見かけますが、ここでは阪神淡路大震災で焼け落ちてしまった家の隣に少し黒くなった程度でしっかり建ったままのヘーベルハウスの写真を見せてもらいました。壁に使われたヘーベル板の耐火性が高いためとのこと。また、他社では制振といってもオプションでバンパーが入るのが基本のところ、すべて制振フレームとのこと。筋交のところの機構が地震の揺れにより力がかかると変形して地震に耐え、揺れが収まると元に戻る仕組み。金属疲労によりこの機構も変形を繰り返せば強度が落ちていくのでは?と質問しましたが、大震災レベルを数10回?(すみません、数字は失念しました)加えても平気だということで、あぁ十分だなぁと納得しました。この構造なら他の柱の部分などには負荷がかかりづらそうで、元々ある柱にバンパーを噛ませるより家全体の耐久性が良くなりそうだと素人的には感じました。
「これは〇〇大震災の時の写真で、耐震等級〇で全壊の家はなかったと言っても、例えばこの家なんかも全壊には入らないんですが、もう建て直さないと住めないです。ヘーベルの家はこの程度の被害だったので補修して住み続けられました!地震に強いと言っても、倒れないだけじゃ不十分で住み続けられるレベルじゃないと困りますよね?」
私はこの点に関しては悩ましいところだなぁと思いました。確かに日本は災害大国で、近年は「何十年に一度の大災害」が頻繁に起こっている気はしますが、基本的には今の耐震基準を満たした家が傾くレベルの地震にあうだとか、家が流されるレベルの洪水にあうなんてことは人生で一度も経験しない確率の方が高い不運だと思っています。そう考えると、大災害にあっても絶対住み続けられる家の強度を目指すのもありですが、大災害には遭わないはずとして家の強度は万が一大災害にあったときに倒壊しないレベル=逃げる時間を確保できるレベルを目指して、残念ながら建て直しが必要なほどダメージを受けたらその時に建て直す(家本体以外の備えとしてハザードマップで安全そうな土地を選んで災害に遭う確率を下げるとか、火災保険に入っておくとかも)というのも考え方としては一つだなと思っています。
素材も構造も、そのものだけで見れば、そりゃより頑丈な素材が良いですし、より壊れづらい構造が良いです。ただコストもありますし、全て最高級を目指すというよりその建物に必要なラインをしっかり考えてそのラインをクリアできるちょうどいいところを選べばいいかなというのが私の考えでした。そうなるとハザードマップ上で災害リスクの低い土地に、個人の二階建ての住宅を建てる場合超高層ビルに使われる素材や洪水に耐えられる構造はちょっと贅沢、オーバースペックってやつなのかもなぁ。。など若干尻込みしました。
そらのまにがっつり心惹かれる
今回の展示場見学で一番惹かれたのは2階に上がった際目に飛び込んできたのはリビングからひと続きになっている小部屋並みの広さのベランダ、そう、ヘーベルハウスさんが得意としているアウトドアリビングであるそらのまです。
おそらく小さめの住宅街的な土地に建てることになるであろう我が家。お庭でバーベキューは憧れだけど駐車場作ると厳しいかも…というか庭でバーベキューしてたら結構目立つかな…とか気にしていたけど、土地面積なくても作れて周囲からの視線もカット、さらにはリビングまで開放的で広く見える2階リビング・そらのまめっちゃいいんじゃない?!これが答えじゃない?!と俄然ワクワクしてきました。
勢いにビビる我々
一通りの説明を聞いた後、ざっくり標準的な坪単価で見積もりを出してくださるということでお願いしました。「ひとまず30坪くらいで…そらのまも入れときますか〜?」「わーい!ぜひぜひ!」なんて言いながらウキウキで見積もりを見せてもらったら
本体3400万+諸費用350万+土地3600万=総額7350万円(´⊙ω⊙`)
(総額6000万くらいまでならなんとかなるかな〜とかフワッと思っていた我々)
Oh…という感じで固まる我々を見て「全然イケますよ!月々はいくらで…」と押してくれる営業さん。う〜ん、と悩んでいると「ご主人にとっては家を買うことは家族を守ることにもなりますよ、何かあったときに家が残りますから」などフォローも入れてくださるんですが、これは現状子なし二馬力の我が家(というか私)にとっては若干逆効果(私も同じだけ稼いでて同じだけローン組むのですが?!などと考えてしまう可愛げのない女)。というか今日は一日見学して回って疲れているし、ここで結論を出すことでもない。疲れていると良いものも良く見えなかったり、ちょっとしたことで腹が立ってしまったりしますしね…とりあえず今日はこの辺で、持ち帰ってゆっくり考えようということにしました。
「では土地探しも平行して進めた方がいいと思うので、次の打ち合わせでは土地の担当者も同席しまして土地の話もお伺いできたらと!来週くらいでどうですか」ハウスメーカーさんの候補をある程度絞り込めたら不動産屋さんに土地を紹介してもらって、候補のハウスメーカーさんに相見積もりを取って…と進めていくつもりで、今はまだゆっくりハウスメーカーさんを知る段階だと思っていた私は焦りました。土地探しを始めてしまったら、実際良い土地が出てきた際には買う決断をしないといけない。(決断ができないなら後々本気で土地探しを始めたときに、「あの時見送った土地の方が良かったな…」とハードルを上げるだけになってしまうため)しかも、ヘーベルハウスさんが良い土地を見つけてくれたら、基本はヘーベルハウスさんと契約して家を建てることになります。家を建てる決心(土地を買う決心)も、ヘーベルハウスさんと契約する決心もついていない今はまだ土地の話を始めるべきではないのでは…と考えましたが、旦那さんは乗り気っぽかったので、ひとまず次回は提案いただいた通り土地の担当者さん含めた打ち合わせということとしました。ただ、土地の話を始める前に少なくとも予算を固めておきたかったので日程だけは積水ハウスさん紹介のFP相談の次の週においてもらいました。
当日の流れまとめ
多分合計3時間半程度お話を聞きました。アンケートから展示場の設備やヘーベルハウスの構造などについての説明が2時間半程度、概算見積もりとそれベースのお話や次回の段取りが1時間弱だった気がします。(後ろの予定がなかったので、時間をあまり気にしていなかった。。)
現地見学会も進めていただいたのですが直近開催のものは予定が合わずでしたので、また次の回が決まったらご連絡いただけるとのこと。帰りにサランラップなどのお土産をいただいて(嬉しい)この日は終了。「いや〜、流石に高かったね〜。でも、めっちゃ良かったよね…?どこまで本気にしていいかわからないけど、手が届かないレベルではないのかな…というか濃い1日でなかなか疲れたね。。」お疲れお疲れと言い合いながら帰路につきました。
そんなこんなで初展示場巡りを終え、その情報量にくたくたになりました。なんとなく各社の雰囲気を知りたいのでまずはいろいろ見てみよう、と思って軽い気持ちで訪れた展示場でしたが、実際見学するとなるとそのメーカーで家を建てる前提で話が進み、その後の打ち合わせが入っていくのでなかなかハードです。ある程度は絞ってから行くのがいいのかなぁと感じました。
次回は今回の展示場巡りで得た情報と、見学終わり時点で相談しあった我々夫婦の考えをまとめます。